前回のブログにて「図書館はお金を生まない施設」という話題を出しました。
本来公共図書館は「お金を生まない施設」であっていいとも思っています。図書館の本質として、誰もが平等に知識を学んだり、娯楽として楽しんだり、居場所として使える場であり、資料を収集し保存することが本来の図書館なのだと思います。
ただ、残念ながら一部の人の中では、お金がかかるだけで利益のない図書館はなくしてしまえ!という考え方があるのも事実です。
それならば、図書館自体がお金を生まなくとも、図書館をキッカケとし、地域の商業施設等の収入へつなげるという方法をとってみるのも悪くないと思います。
すでに行っている図書館もあると思いますが、地域の書店さんと連携し、図書館で本の注文を出来るサービスが出来ます。これには金銭の受け渡しが発生してしまうので、難しいという声もありますが、書店さんへの振り込みにしてもらうことも可能ですし、書店さんに出張書店として決まった日に来ていただくということも可能かと思います。この場合は書店に限らず、どんな商業施設でも可能です。図書館の一角に、今日は靴屋さん、明日は本屋さん、明後日は雑貨屋さん…など、日替わりでお店があるのも楽しいかもしれません。
他にも、図書館で行うイベントをキッカケに、宣伝してもらうという方法もあります。例えば、スポーツジムなら「図書館でストレッチ」のようなイベントを開催し、宣伝してもらってもいいと思います。
図書館側の利点としては、図書館には様々な分類の本があります。どんなイベントを開催しても、それに付随した特集を組んだり、関連資料のおすすめ本リストを配布したりして、貸出に繋げることも出来ると思います。また、新規利用者を獲得できるキッカケにもなるかもしれません。
図書館と地域の商業施設が協力したら、何か面白いことが出来るのではないでしょうか?
そうすることで「お金を生まない施設」が「図書館からはじまる経済」へと繋げて行けるのではないかな…と思います。