大人になっても学べること。
これは簡単なようで、すごく難しいことだと思います。現在私自身、縁あってWEBデザインの勉強をさせて頂いているのですが、この年齢になって、学ぶことの大切さや楽しさを実感しています。
図書館時代、私の勤務館では会計年度任用職員全員に平等に学ぶ機会が与えられていました。県立図書館や日本図書館協会などが開催する研修会があると、全員に参加希望の有無を確認してくれていましたし、希望があれば仕事として研修への参加をさせてくれました。県外で宿泊が発生する研修であっても、予算の範囲内であれば出張費や日当を出してもらったうえで参加することもありました。
会計年度任用職員という立場で、ここまで研修の機会が与えてもらえるのは比較的珍しい方だと思います。もちろん予算的なこともありますが、誰かを研修に行かせることで図書館の業務が滞る、人数が足りないという理由も多く聞きます。そもそもの話なのですが、1人2人、研修に出かけただけで職場が回らなくなる…というのは、明らかな人員不足です。
図書館員にとって、研修はとても重要だと思っています。
例えば以前は、その1年間に出版された子ども向けの本すべての中から、「絵本」「フィクション」「ノンフィクション」「YA」とジャンルを分け、現在の傾向や良い本、おすすめポイントなどを1日かけて紹介してくれる研修が毎年開催されており、1人で全部の本を読むことは到底できない中、毎年この研修で知識を増やせましたし、日々更新されていく著作権に関する研修も重要でした。県内規模の研修でも、通常業務の中ではお話を聞くことの出来ない、その道のプロの方々のお話を聞く機会が多く、その知識は、選書や読み聞かせ、図書館運営と多岐にわたって役立ってきました。そのおかげで、こうして図書館プランナーとして、皆さんの前で自信を持ってお話することもできるようにもなっています。
図書館は、図書館員を育てることが重要です。
もし研修に出すのが難しければ、月末休館日に1.2時間だけでも内部研修を行ってほしいと思います。自分たちで開催してもいいですし、講師派遣事業も無料から有料まで、様々あると思います。予算の問題があるのならば、近隣の図書館と共同で開催するのもいいと思います。
また、予算はあまりないけど研修の機会を設けたいとお考えの方がいらっしゃいましたら、お気軽に一度ご相談ください。予算の範囲によってはお受けできない場合もあるかもしれませんが、何かの他の予定と日程を調整して交通費など抑えた形で訪問できる場合もあります。また、リモートでの研修会も承っております。しっかりとした研修スタイルからアットホームな座談会のようなものまで、幅広くご用意がございますので、お気軽にお問い合わせください。
良い図書館を作るためにも、利用者さんのためにも、図書館員の学ぶ機会をもっともっと作っていっていただきたいです。