どんな仕事においても、人との繋がりというのはとても大切です。
もちろんそれは、図書館業界においても変わりません。
図書館は、相互貸借や学校連携など、横の繋がりがある部分もあります。しかし、図書館としての横の繋がりはあっても、図書館員としての繋がりはどうでしょう?
私自身は、児童担当だったこともあり研修に参加する機会も多く、研修でよく会う他館の図書館員と仲良くなる…ということはありました。しかし、研修の機会のない人にとっては、図書館という閉ざされた空間の中で仕事をすることがほぼで、横の繋がりは出来にくいのではないでしょうか?
そもそも、他館の図書館員との繋がりは必要?という話になると思いますが、私はこれは必要だと思います。
何か、自分の図書館で困ったことがあった時に話を聞ける人がいるということはとても大きいです。有益な情報交換や、こんな事案があったから…といったような注意喚起なども出来ますし、近くの図書館との繋がりであれば共催でイベントや研修会を開催するといったことも可能になると思います。
もっと気軽な付き合いが出来る友人のような人が他館に作れれば、ほんの些細なことでも「あれってどうしてる?」と聞くことも可能になります。実際、私自身も他館の図書館員で、普段から連絡も取りあい、定期的にごはんにも行くような繋がりがあります。そこでの話は、仕事として接していては聞きづらいようなことも気軽に聞けますし、何より、同じ職種なので話が合い、単純に楽しいです。こういった時間は、普段の仕事へのモチベーションにも繋がると思います。
普段、研修などに参加する機会が少なく繋がりを作りにくい方は、SNSを活用してみるのはいかがでしょうか?FacebookのグループやLINEのオープンチャット、Xなど、普段なら出会うことの出来ない全国の図書館員の方と話せる機会は、とても面白いなと思います。「こんな時どうしてますか?」という1つの質問に対して、全国様々な図書館の「うちはこうしてますよ!」という事案が見れるのは、見るだけでも勉強になります。
私自身もいくつか参加していますが、公共図書館だけに限らず、学校図書館の話や大学図書館の様子など、公共図書館にいるだけでは知りえないことも知ることが出来るので、とても勉強になっています。
新しい年度になりました。
これを機会に、自身の視野を広げるためにも、ほんの少しだけ図書館員の繋がりを広げてみるのはいかがでしょうか?