Library Planner
Sugiyama Sawa

Blog

おはなしの世界の楽しみ方

あなたの住む町に、お話会を開催している図書館はありますか?

今回のブログでは、図書館でのおはなしかいに参加してみたいけど、なかなかその1歩が出ない…と悩まれる、小さなお子様を連れた保護者の方々に少しお話したいと思います。

図書館が主体であるか、ボランティア団体が主体であるか、形や主催者は違えど、おはなしかいや読み聞かせ会を行っている図書館は多いと思います。

おはなしかいは毎週決まった時間決まった場所で行うものや、依頼によって学校やイベント等で行うおはなしかいなどがありますが、今回は図書館内で行うおはなしかいについてお話したいと思います。

図書館内では、毎週や隔週などでお話会が行われ、比較的乳幼児向けの物が多いです。

また、平日の日中に行われることが多く、お子さんをどこかに遊びに連れて行こうかな…と思ったときに、そうだ!おはなしかいへ行こう!と選択肢に上げてもらえたらいいなと思っています。

そのため、図書館でのお話会ではどんな人でも楽しんでもらえるようにプログラムを作ったり、子どもたちにおはなしの世界の楽しさを自然に感じてもらえるよう努力しています。

また、特に乳幼児向けのおはなしかいでは、連れてくる保護者の方にとっても楽しい場所になってもらえたら…と願っています。実際、おはなしかいに来ると子育ての悩みや愚痴を話せる同じ悩みを抱える仲間がいるから楽しいというお声を頂いたり、あわただしい毎日の中、おはなしかいの時間は子どもと一緒にゆったり出来るから楽しいと言ってくださる方もいらっしゃいました。

…とここで、子どもを連れてゆったりなんて無理でしょ?と思う保護者さんも多いのでお話しておきたいことがあります。初めておはなしかいに参加したとき、子どもが泣いたり騒いだりしたので、うちの子は参加できない…と諦めてしまう方が多いのですが、初めての場所や慣れない場所で、知らない人がたくさんいたら赤ちゃんでも最初は戸惑います。でもここで諦めないでほしいのです。お子さんは、順応性が高く好奇心も旺盛なので、あっという間に場に慣れ、おはなしの世界を楽しむようになります。実際私が出会ってきたお子さんの中にも、最初は泣いてしまったり、歩き回ってしまったりしていたのに、いつの間にか毎回ちゃんとお母さんのお膝の上でお話を聞くようになってる!というお子さんを多く見てきました。ただ、この変化に共通していたのは、お母さんも一緒にお話を楽しんでいるかどうかです。「座りなさい!」「静かにしなさい!」と注意するのがメインではなく、お母さん自身も座ってお話を楽しんでいたことは本当に大きいと感じました。

小さなお子さんにとっておはなしかいという場所が、注意される怖い場所になる前に、お母さんも楽しそうにしてるしここは楽しい場所なんだという風になれば、あっという間にお膝の上でお話を楽しむようになります。とはいえ、騒いでも注意しなくていいの?ということではありません。お子さんにとって、お話に集中できない理由は、その日の気分や、嫌いなお話、または読み聞かせしてくれてる方の雰囲気が苦手…など様々な要因があります。気分が乗らない時は、強制してお膝に座らせるなどせず、その日は諦めてしまえばいいのです。乳幼児向けのおはなしかいは、おそらくほとんどが途中の出入り自由だと思います。ですので、参加してみたけど気分が乗らない日は強制的に聞かせるのではなく、帰ってしまっていいと思います。途中で帰ったら失礼かも…という心配は全くいりません!お子さんの様子に合わせ、無理なく参加してください。そして何より、一緒に参加される保護者さん自身も、お子さんと一緒におはなしの世界を楽しんでいただきたいと思います。

その繰り返しの中で、突然おはなしの世界を自ら楽しむお子さんを見て、お子さんの成長を見れたときは、ちょっと感動すると思いますよ♪

Now Loading...