Library Planner
Sugiyama Sawa

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図書館の未来を創るために必要なこと

図書館の仕事は給料が安いって聞いたんですけど本当ですか?

司書を目指す高校生から聞かれたことです。夢を持つ高校生にこう答えたくはなかったのですが、嘘はつけないので答えました。

「安いです」

図書館員は、その8割近くが非正規雇用です。とはいえ、非正規雇用でも給料のいい仕事はたくさんあります。そうなると、非正規だから悪い…というわけでもないような気もします。まず、直営公共施設である図書館の非正規雇用というのとは、自治体の非正規雇用となります。自治体の非正規雇用は、図書館員だけに関わらず軒並み給料が低いです。酷い時には最低賃金ギリギリなんていう時代もありました。少しだけ雇用が見直されはしましたが、それでも、10年働いた人で高卒初任給の平均以下です。一人暮らしが出来る金額ではないというのが正直なところです。

それなら、正規雇用として図書館員になれば…思いますが、自治体の一般職で入庁して、図書館を希望しても、定年まで1度も行けなかった…という話もあります。

最近では、直営の図書館が減り、自治体からの委託や指定管理団体による運営の図書館も増えてきています。では、そこの正社員ならどうか…ですが、それもなかなか難しいと思います。

まず、図書館はお金を生まない…どころか、お金をどんどん消費する施設だということが1つの大きな要因です。商売となった時、その施設で人件費にどれだけかけられるか…ですから、なかなか思うようにはいきません。

司書になりたい!という若者がいる一方で、この仕事を勧められない…という悔しい思いがあります。志ややり甲斐は大事ですが、あくまで仕事ですから、金銭面も大事なのです。

どうしたら、図書館員の価値が上がるのか。図書館を稼げる施設にすることが出来るのか。今、私たちが、図書館員を目指す若者たちのために、何か1歩踏み出すことが出来ないか…考えていきたいと思います。

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