多くの図書館に、ボランティアで図書館を支えてくださっている方々がいると思います。
読み聞かせボランティア、返却ボランティア、修理ボランティア…など、様々なボランティアさんがいます。中には有償ボランティアの方もいるかとは思いますが、多くは無償で図書館の活動を支えてくださっている方々です。
図書館でボランティア活動をしているというと、暇つぶしのためにやっていると言われてしまうと聞いたことがあります。図書館員の中ですら、ボランティアさんに対して「どうせ好きでやっているんでしょ?」という認識を持っている人がいるというのも聞いたことがあります。
図書館勤務時代、私個人としては、お給料をもらっている図書館員がやるべき仕事を、ボランティアさんたちは自分の時間を使ってほぼ無償で手伝ってくださっているという認識でいました。
勤務館では、お話会はボランティアさん任せにせず、必ずスタッフも行くという形をとっておりましたが、実際、市内の小学校への出前お話会など、ボランティアさんがいなければ到底こなすことはできないものでした。ですが、ボランティア団体は、事務局を図書館内に置き、図書館がすべての窓口となりお話会の依頼を受け、担当ボランティアさんを決め、プログラムもすべてスタッフが確認するという形をとっていました。研修会や会計、年度末の活動報告やスケジューリング等事務的なことはすべて図書館が行い、ボランティアさんには主にプレーヤーとして全力を注いでもらえるよう、図書館とボランティア団体が協力して活動していました。
図書館員の人数的にそこまで手が回らないというのも理解しています。ですが、何か歩み寄れる1歩があると思います。その日に開催するお話会の中で使用する本を事前に確認し、利用者さんがその場で借りられるよう集めておいたり、読み聞かせに使う絵本の購入希望や、活動の中で使いたい道具などをボランティアさんに聞いてみたり…と、すぐに出来ることから始めてみませんか?
図書館にとって、ボランティアさんは共に歩む仲間なのだと思います。