Library Planner
Sugiyama Sawa

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本のある日常

2024年。

新しい年の始まりは、大きな災害や事故のニュースが絶えず、今でも不安な日々を過ごされている方も多いかと思います。そんな中、図書館や本が何ができるだろう…と考えました。

大きな地震の被害にあった図書館は、不安な日々の中でも復旧作業をしているのではないでしょうか。その作業は決して楽なものではなく、自身も不安の中、利用者さんたちに「本がある日常」を取り戻すため一生懸命考え、動かれていることかと思います。

今回の地震は、元日だったこともあり多くの図書館が休館日でした。しかし、いつ起こるかわからないのが自然災害。今回、被害のなかった地域でも、災害時の対応を復習しておかなくてはいけないな思いました。図書館では人事異動も多く、スタッフが入れ替わることもあります。大きな災害から時が経っていると、日々の業務が優先し災害時の対応などの引継ぎが甘くなりがちです。地震警報が鳴った場合は利用者さんをどのように誘導するか、もしも大きな地震だった際どんな役割で動くのか、避難経路はどうか、復旧はどのようにしていくかなど、今一度考えて頂けたらと思います。

災害時はもちろん大切ですが、日ごろの図書館においても、利用者さんにとって安心できる場所であることも大切だと思います。図書館としては災害対策、防犯対策をしっかり行い、働いている人たちが常に笑顔で迎え入れてくれたら、安心できる場所になるのではないでしょうか。本のことを気軽に相談できる雰囲気、困ったときに頼っても大丈夫だと思ってもらえるそんな場所に図書館がなれば、地域の皆さんの中に「本がある日常」が出来るのではないかなと思います。

本の中の物語の世界や新しい情報は、疲れを癒したり、明日への活力となったり、必要な情報として役立ちます。本は「心の安定剤」にもなりえるのだと思っています。

そんな「本のある日常」を作るためには、図書館で働いているスタッフの心の安定も大切です。この件に関しては、長くなりそうなのでまた別の機会にお話したいと思います。

最後になりましたが、地震に被害にあった皆様の、一日も早い復旧をを心よりお祈り申し上げます。

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