Library Planner
Sugiyama Sawa

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宣伝する力

図書館を宣伝する

あまりピンとこない図書館さんも多いと思います。
図書館は公共施設で、利用者さんが来ようが来まいが、図書館としての大きな役割である資料の収集保管は変わらず出来ます。資料の収集保管のみを目的としている図書館さんなら、宣伝などいらないと思いますが、利用者さんが本を借りに来る施設である場合、やはり宣伝は必要です。
公共図書館の多くは、予算の決定権があるのは図書館以外の部署だと思います。より多くの予算を勝ち取るために、効果的な理由の1つが利用率ではないでしょうか。予算が上がれば、蔵書も増え、それによって利用者が増える…という、いい循環が起こると思います。
図書館がそこにあればいい、待っているだけの図書館でいい…ではなく、外に向けて発信していくことを始めてみませんか?
まず手軽な1歩として、SNSを始める…ですが、これは手軽に始められる一方、これによる宣伝効果は薄いと思います。もちろん、話題性のある事柄や、読んでいる人の心をつかむ書き込みが出来るスタッフがいるなら、それはいい宣伝になりますが、なかなか難しいのが現状です。図書館が運営するSNSの多くは、開館日のお知らせやイベントのお知らせなどではないでしょうか?これは宣伝ではなく、告知です。告知はその情報を求める人に届けばいいものですが、宣伝はその存在を知らない人にも広めることだと思います。そのため、SNSで開館やイベントの情報を流すだけでは宣伝効果が薄いのです。何らかの形で図書館に興味を持った人が見るのが、その図書館のSNSという流れが基本だと思うからです。
では、何が出来るのか…ですが、図書館のイベントの宣伝告知も大切ですが、図書館自体の宣伝を忘れていないでしょうか?図書館があるということを知らない人、気にも留めていない人がいます。そんな人たちを振り向かせるために出来ることを考えてみてください。
どんな層を増やしたいか…にもよりますが、子育て世代なら母親学級に宣伝しに行ったり、子どもなら学校に行ったり…とスタッフ自身が広告塔になる手もあります。私が以前働いていた富士吉田市立図書館では、図書館のポスターを制作し、町中に貼ったり、富士吉田を走る電車の中吊り広告などに使用してもらい、電車を図書館がジャックしたり…ということもありました。…まぁ、電車の中吊りに関しては、地域柄車社会のため利用する地域の方は少なく、話題性とをいう一点を狙った宣伝方法でしたが、それなりに効果はあったと思います。図書館のポスターと言ってもありきたりなものでない方がいいと思います。宣伝ですから、図書館に興味がない人を振り向かせなくてはなりません。そんな人たちが「なにこのポスター?図書館?面白そうだから行ってみよう!」と思わせるためには、いままであったような堅い雰囲気や、本を読まなきゃ!と思わせる内容ではなく柔軟な発想でポスターを制作してほしいと思います。
様々な企業、施設とコラボしていくのもいい宣伝になります。図書館と違った客層を持つ企業や施設なら、お互いの宣伝になり、新規顧客獲得のキッカケにもなると思います。

このように宣伝方法はたくさんあります。
どの宣伝方法にしても、スタッフ自身が楽しみながら行っていただけるとより宣伝効果が高まると思いますので、ぜひ楽しい宣伝をしていってください!

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